おくむら大腸肛門クリニック院長のブログ

岡山市の大腸肛門専門クリニックの院長のブログです。

4月よりWeb問診を始めます!

新しい診療形式 Web問診について

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4月1日より当院では、受診の患者さん用にWeb問診システムを開始します。

今まで初めて当院を受診される方は、窓口で受け付けの後、紙の問診票をお渡しし記入していただいていました。そして診察室でその問診票を見ながら、私が直接患者さんに追加の問診を行い、問診内容を改めて電子カルテに記入してから診察していくという形をとっていました。

この電子カルテに問診内容を入力するという作業はそれなりに時間がかかりますし、結果的に患者さんの顔もあまり見られずパソコンの画面ばかりをみるという時間が長くなってしまいます。

今回採用したWeb問診は、その問診をあらかじめインターネット上でご自分のスマホやパソコンから記入していただくというシステムです。

採用しようと思った理由はいろいろありますが、一番は限られた時間の中でより質の高い問診と診察、説明の時間を確保したいと思ったからです。

おかげ様で当院を初めて受診してくださる方が徐々に増えてきており、新患の方が続いた場合、長くお待ちいただくという場面があり、常々心苦しく思っていました。待ち時間をなるべく短くするため、予約システムも採用していますが、どうしてもそれだけでは限界があります。

そのため、混雑している時はどうしても患者さん一人当たりの診察時間の余裕が無くなってしまいます。しかし私としては流れ作業のように患者さんを診察するのではなく、患者さんのお話をしっかりお聞きし、しっかり病状をご説明するという今の診療スタイルをなるべく壊したくないと思っています。

一方で、患者さんそれぞれの症状応じて皆さんに必ずお聞きする基本的な問診内容というものもあります。それはある程度パターン化されています。

そこで、Web問診を使えば、決まった問診の回答をあらかじめネット上で記入していただいていれば、問診システムが電子カルテと連動しているため、私が皆さんの電子カルテを開いた時点でその問診内容がカルテに入力されている形になります。そのため、その問診内容を土台にして、患者さんの顔を見ながら、更に踏み込んだ内容の問診から診察をスタートできるのです。もちろん患部を診察する時間や病状説明の時間は今まで通りしっかりお取りしたいと思っています。

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当院のWeb問診画面(当院ホームページから入力できます)

患者さんからの利点としては、あらかじめご自分のペースで問診票に入力できるので、ご自分が私たち医師に伝えたい内容を漏れなく伝えることができますし、小さなお子様連れの方でもお家でゆっくり入力できます。あまり人に見られたくないような内容も安心して記入できます。また医師や受付の業務が効率化されるため結果として患者さんの待ち時間が短縮できる、院内感染のリスクも減るなどの利点もあります。

このようにWeb問診システムは上手に利用すれば、患者さんとクリニック両方にとって多くのメリットがあり、今後多くの医院で採用されていくのではないかと思います。

 Web問診は4月以降当院ホームページから入力できますが、スマホやパソコンをお持ちでない方は、当院受診時にタブレットをお貸し、待ち時間に入力していただけます。もちろんご希望であれば以前までの紙の問診票の運用も併用します。

ネットで当院の外来予約をされた方は自動的に問診システムにつながっています。

また、予約外で受診される方もご自宅や外来の待ち時間にネットで問診だけでも入力していただければ、来院時にワンタッチで電子カルテに反映されますのでよろしければ入力をお願いします。

始まったばかりは当院スタッフも不慣れなことがあり、いろいろご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、順次改善してバージョンアップしたいと思います。どうかご理解いただければ幸いです。

あ、もちろん混んでない時は今まで通り、ゆっくり何でも雑談にもお付き合いしますよ。(笑)それではまた~!

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痔と便潜血反応の関係 NHK「ガッテン!」から

便潜血陽性と痔の関連性は低いようです

先日NHKの健康番組「ガッテン!」で大腸がんの特集がありました。便潜血検査についてなかなか興味深い内容だったので今回ブログでお伝えしたいと思います。皆さん便潜血検査をされたことはありますか?日本では40歳以上の方はこの検査を受けることが勧められています。そしてこの検査で陽性が出た方は精密検査として大腸内視鏡検査を行うことが指導されます。ところが番組では陽性が指摘されても大腸内視鏡検査を受ける方が少ないということが報告されていました。

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便潜血陽性の3割の方が精密検査をしていない

そしてその理由の多くが「痔の出血が原因だろう」との自己判断のようです。

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精密検査に行かない理由

番組の中ではもともとおしりの痛みや腫れなどの痔の典型的な症状が普段もなかった人でもこのように考える人が多いとのことです。

「痔があるから検査で引っ掛かったんだろう」と思い込むのは「自分は大丈夫」と思い込む「正常性バイアス」の一種で、人間が陥りやすい心理状態ですね。

ところが、番組では「実際には、もともと痔がある人と痔がない人の便潜血検査の陽性率は両者でほとんど差がない」との報告が紹介されていました。

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痔の有無は便潜血検査の陽性率に影響はほとんどない

これは論文でも実証されているようです。

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というわけで、必ずしも痔があるから検査で引っ掛かる確率が高くなるわけではないようです。検査で引っ掛かった方はやはり大腸内視鏡検査が必要です。

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痔だからは理由にならない

便潜血反応陽性で検査を行った人のうち、大腸癌が見つかるのは3~5%ですが大腸ポリープが見つかる方は1/3以上もおられます。この大腸ポリープは放置をすると癌になる可能性もあり、この大腸ポリープの段階で発見して切除しておくと癌の芽を摘むことになるわけですね。

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大腸ポリープはかなりの頻度で見つかります

大腸ポリープの段階であれば、多くは内視鏡検査でポリープを切除することができます。それが発見が遅れると大腸がんの状態となってしまって、場合によっては手術などの治療が必要になることもあるわけです。

皆さんが普段運転している自動車も、定期的な車検を受けていますよね。これは車検によって運転中の突然の故障などで大きな事故になるのを未然に防いでいる目的があるわけですよね。同じことは私たちの体にも言えるのではないでしょうか。

私自身も全く自覚症状はありませんが、大腸カメラと胃カメラは定期的に受けています。皆さんも定期的なお身体のメンテナンスをしてくださいね。

当院ではなるべく苦痛を感じないように様々な工夫をして大腸内視鏡検査を行っています。詳しくはホームページで。それではまた~!

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We have introduced a multilingual translator!(多言語対応の翻訳機を導入しました)

ポケトーク購入しました!

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インドネシア語への翻訳

さて、突然ですが先日当院に多言語対応の翻訳機を導入しました。最近TVの「カンブリア宮殿」でも紹介されていましたソースネクスト社のポケトークです。

岡山市内も最近よく外国の方を見かけるようになってきました。当院にもネットで検索していただいたのか、外国の方の来院が増えています。欧米の方はもちろん、中国、韓国、インドネシア、タイなどの方が多いですね。日本語が話せる通訳の方も一緒に来院されることも多いのですが、患者さんにしたら当院は大腸肛門科ですので、あまり通訳の方にも聞かれたくない内容も多いのではないでしょうか。また、私の方からも病状を詳しくお伝えしたくでも十分な説明できず、何とかしたいなあと思っていました。今までも診察室のパソコンでグーグル翻訳を使ってはいたのですが、いまいち使いにくい感じでした。

で、カンブリア宮殿の番組でも救急病院や駅などにポケトークの導入が進んでいるとのことで、ネットでポケトークについてあれこれ調べてみたらなかなか良さそうなので導入することにしました。74言語に対応しているとのことですよ~。購入後、試しに結構長い文章を話してみましたが、反応もすごく速くスラスラ翻訳してくれます。ドラえもんに出てくる夢の「ほんやくコンニャク」が実現した感じですね。これは凄いです!

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POCKETALK Sの広告画像より

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中国語もOK!

 今後外国の方が受診されるのが楽しみになりましたね。

外国の方、当院では言葉の心配はいりませんよ~。患者さん用に多言語の問診表も用意しています。いつでもご来院くださいね!

Foreigners do not have  to worry about language at our hospital. Multilingual  medical questionnaires are also available for patients. Please come to our hospital anytime!

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岡山マラソンに出ました!(初フルマラソン)その3

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旭川沿いのコース

岡南大橋を降りたところには、今回目標にしていたラーメンを食べるコーナーがありました。当初「ここまで来てラーメン食べること」を第一目標にしていた場所です。ここまで来た時点では5時間30分で完走するペースランナーの人よりも前にいたので、このまま走ればなんとか完走もできそう。でもラーメンを食べたら6時間の締め切り時間をギリギリ超えるかもしれません。ほんのちょっとだけ悩みましたが、やっぱりここは完走を目指そう!ということにしました。でもこの岡南大橋を超えてからの旭川の土手沿いの道の長いこと・・走っても走っても岡山城は見えません。そしてスタミナはあるのですが両膝が徐々に痛くなってきて、まるで何かを膝に貼っているような変な違和感も出てきました。しかしふと沿道を見ると「膝が痛いのは気のせいです!」というタイムリーな応援看板を持っている人がいて、「そうか、気のせいね・・」と妙に納得してそのまま粘ってました。でもそのうち痛みで数分走ってはまた歩いての繰り返しになってしまい、とうとう桜橋の手前で5時間30分のペースランナーに抜かれてしまいました。相生橋手前ではクリニックの職員さんが旦那さんの応援を兼ねて見に来ているとのことで、そこは頑張ってひきつった笑顔で通過。

新鶴見橋からは痛みが極限まで来てとうとう全く走れなくなり、そこからはずっと歩いてゴールを目指しました。痛みは気のせいではなかったようです。(笑)でも時計とにらめっこしながらですが、歩きながらでもなんとか6時間は切れそうなペースでした。沿道の人が「あと2キロを40分以内!いけるいける!」と言ってくれていたのを覚えています。済生会前の交差点を右折し、最後の直線。邪魔にならないようずっと道の端っこを歩いていましたが、沿道の応援の方々が大勢ハイタッチをしてくれ、口々に「頑張れ~!」と励ましてくれました。なんとありがたい・・

そしてなんとか最終関門を時間内に突破してシティライトスタジアム内へ。

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いつもはスタンドからサッカーの応援をしているのに、グラウンド内を歩けるのは不思議な感じです。そしてとうとうゴール!タイムは5時間49分というまさにギリギリでしたがなんとか完走できました~

岡山県知事と岡山市長さんが揃ってゴールでランナーを出迎え、やさしく笑顔で握手してくれました。お二人とも私の中でポイント大幅アップです。次回の選挙、楽しみにしていてください。(笑)完走後、完走者だけにもらえる備前焼のメダルと完走証を頂きました。

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ゴール後は足がガチガチで、芝生の上に倒れこんでいると先輩ランナーのU先生からお電話が。近くで川崎医科大学総合医療センターの方々と一緒にいるとのことで、そちらに行きました。なんでもマラソンには参加しない職員さん方が、応援もかねて朝から(!)公園内で飲み会をしているとのこと。寒いのにすごいですね。突然お邪魔して色々ごちそうになりました。ありがとうございました。

そしてU先生のタイムは4時間を切ったとのことです。そしてなんと3週間後には大阪マラソンに出るとのこと。恐るべし・・

こうしてなんとか私の初マラソンは完走という結果を残すことができました。でも無理がたたったのか、この日から2週間、膝が痛くて歩けないという状態に・・

クリニックの診療はなんとか大丈夫でしたが、受診した整形の先生の話では「鵞足炎(がそくえん)」という状態で、「準備もせず急に無理な運動をした人に発症する」という私にぴったりの病名でした。(笑)

しんどかったけど、終わってみるとマラソンって素晴らしいし楽しい!また走りたい!と思います。なにより自分にフルマラソンを走れる体力があることを確認できたのは自信になりました。でも次回はちゃんと練習して参加しようと心に誓いました。

次回は「ラーメンを食べて完走」が目標ですね。それではまた~!

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岡山マラソンに出ました!(初フルマラソン)その2

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最大の難所・岡南大橋

スタートしてからも周りは人だらけでペースもかなりゆっくりでした。岡山駅岡山市役所の前を通り、普段は車しか走れない道をたくさんのランナー達がゾロゾロ走っていきます。みんな密集しているのでペースはかなり遅く、応援している人たちの顔もよく見えます。建物の2階からも応援している人もいました。途中川崎医大の知り合いの先生が見物しているのも見えましたよ。

2号線バイパスを超えて35号線に入ったころから徐々に集団がばらけてきて、ペースがあがっていきます。自分と走るペースが同じぐらいの人はずっと一緒に走る形になりますが、私の場合は近くに全身に三角形の富士山のかぶり物をしたランナーの方がいて、ずっと後ろについて走りました。

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たぶんこれです。

一緒に走っているとなんだか富士山ランナーに親近感がわいてきて、沿道から「頑張れ、富士山!」という声がかけられると、私への応援でもないのになぜか励まされました。(笑)さすが世界遺産、影響力半端ない。富士山とはこの後もずっとご一緒しました。

途中スポーツ飲料や栄養補給の食べ物がもらえる補給所が数キロごとにあって、なるべくいただきました。テレビのマラソン中継でよくあるような走りながらさっと取って飲む、というのに憧れていましたが、私のようなスローペースのランナーが多い集団の人は補給所で立ち止まってそこで食べるという感じです。補給所にもたくさんのボランティアの子供たちがいて口々に「頑張ってください!」といってくれます。郊外の田園地帯に入っても、ひっきりなしに応援の人が沿道に続いていて、バンド演奏やら踊りやらを披露してくれていて、まさに「お・も・て・な・し」!とってもありがたかったです。岡山マラソンは全国のマラソン大会の中でも人気度No.1とのことで、その理由もわかりますね。

20キロ程度走ったところでもペースは軽快で足も軽く、「なんだ、俺イケるじゃん。ひょっとして完走なんて楽勝?」とも思えました。途中前方に5時間30分ペースで走る風船を付けたペースランナーの方々がいてしばらく後ろをついて走りましたが、それを追い抜いてしまうという暴挙も。 が、これがマラソン初心者がよく陥る勘違い・・前日読んだネット記事にも「フルマラソン前半は調子が良くても飛ばさず抑えて後半に備えましょう」とちゃーんと書いてありましたが、初マラソンに参加して高揚感に浮かれている私には無駄でした・・

で、案の定、30キロを過ぎて岡南大橋近くまで来たころから足が急に重くなってきて、初めて立ち止まって小休止。その後は歩いてはまた走るの繰り返しとなりました。やっぱりね・・でも、コースの中で最大の難所と言われる岡南大橋はずっと歩いて渡ったので、それほどしんどくはありませんでした。(笑)

(さらにつづく)

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岡山マラソンに出ました!(初フルマラソン)その1

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スタート位置はかなり後ろ


先日、岡山マラソンに参加しました!初めてのフルマラソンです。参加のきっかけは今年になって少し体重が増えてきてたので、何か目標があった方が運動するモチベーションがアップするだろうという単純な理由です。私の周りにもマラソンをしている同年代の方はたくさんいました。で、ためしに参加申し込みをしてみたら、当選!でもこの7月からの電子カルテ導入のゴタゴタなどで忙しく、実際に練習を始めたのは9月半ばから・・それまで全く運動してませんでした。ヤバいと思いましたが、とりあえず体を鍛えようとのことで、9月に近所のお安いフィットネスクラブに入会し、病院が休みの木曜日午後と週末に、ジムへ通って1時間程度のランニングマシーンと筋トレを始めました。これを3週間程度。ジムには筋肉隆々のマッチョなお兄さんたちが大勢黙々とトレーニングをされていて「かっこいいなあ」とすぐ影響される私。思わず筋トレがメインになりそうになりました。(笑)(最近中高年に筋トレが流行っているらしい。)

でも、「少しはアスファルトの道も走っとかないと!」と思いなおし、その後旭川の河川敷を10キロ程度を2回ぐらい走りました。知り合いのマラソン経験者のU先生から「本番の3週間前に20~30キロぐらいを1度走っといた方がいいよ」と言われたので、3週間前の連休に河原で20キロ走にトライしましたが、5キロぐらい走ったところでなんだか軽い肉離れ?みたいになって途中で中止。それからは無理な練習はできず、ほぼぶっつけ本番で11月の初マラソンに挑むことになりました・・真面目に練習しているランナーの方々からは怒られるレベルの練習量で、正直、不安でいっぱいでしたが、「まあ行けるとこまで行って途中の美味しいフードを食べたらいいか」と自分に言い聞かせて(?)当日を迎えました。

でも一応先輩ランナーから聞いて、あらかじめ「カーボローディング」とやらもやりましたよ。フルマラソン前にランニングのエネルギー源となる糖質をしっかり摂るというやつです。数日前から天神そばでラーメン(大盛)食べたり、スパゲッティペペロンチーノ(大盛)を食べたりして、まさに「糖質祭り!」の状態です。(なんだかそれで太った気もしますが)

ラソン当日は雲一つない快晴でした。しかし雨だったらどうしたんでしょうか?雨天決行って書いてありましたが、皆さん雨でも行くんですかね・・?

会場で大渋滞のトイレを済ませていそいそとスタートラインへ。スタート位置はあらかじめ自分で申告してある予想タイムで決められているようです。私は完走締め切り時間が6時間だったので、「予想タイム6時間(笑)」と申告しました。というわけで当然参加者の中で一番後ろのEブロックからのスタートでした。(そりゃ、先頭とかからだったら後ろから踏み倒されますもんね・・)

スタート時間前には先頭の方でいろいろ挨拶やらイベントをしていたようですが、私の位置からは声や音楽しか聞こえませんでした。今回フルマラソンに参加する元ファジアーノの加地 亮さんが元気に会場を盛り上げていたのが印象的でした。さすが関西人!

スタートの号砲が聞こえて、桃太郎のテーマソングが流れ始めてしばらくしてからゆっくりと周りが動き出しました。いよいよ人生初のフルマラソンのはじまりです!(つづく)

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岡山慢性便秘セミナーで講演しました

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日岡山グランヴィアホテルで慢性便秘のセミナーがあり、講演を行いました。私は7年間の川崎医科大学附属病院の大腸外科医師としての勤務を経て、3年前に大腸肛門専門クリニックの開業医となりました。大学病院時代には便秘が原因と思われる大腸穿孔などの緊急手術を非常に多く経験しました。今回の発表の前半は、それらの経験を踏まえ、便秘に対する現在の私の考えを述べさせていただきました。

簡単に言うと「便秘は決して軽い病気はなく、きちんと治療しないと生命予後にも関係しうる病気だ」という認識が、医師には必要だということです。便秘が原因で腸に穴が開いてしまうと人工肛門になったり、最悪命を落としてしまうこともあるんです。私が今、便秘治療に力を入れているのはそのような経験があるからです。

発表の後半は私が現在行っている便秘治療の方法をお話ししました。

今回のセミナーの最後には、横浜市立大学教授の中島淳先生が便秘治療のご講演をされました。中島先生は慢性便秘治療の第一人者で、メディアにもしょっちゅう登場している非常に有名な先生です。中島先生は今回の発表の中で、「先ほど奥村先生が言われたように~」と、先に発表した私の名前を10回以上も出してくださいました。(笑)大変恐縮しましたが、嬉しかったです。

講演後、他の演者の先生方と一緒に中島先生との飲み会に参加させていただきました。いろんな先生から「先生の発表、面白かったよ!」と言っていただけて、大変ありがたかったです。また、中島先生はなんと、私が東京で研修していた「東京山手メディカルセンター」にも大学卒業後に数年勤務されていたとのことで、そのころのお話をたくさん聞かせていただきました。この日は本当に大変貴重でありがたい時間を過ごさせていただき、幸せな気持ちでした。これからも便秘で悩まれている方に少しでも力になれるよう頑張りたいと思います。それではまた!

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