おくむら大腸肛門クリニック院長のブログ

岡山市の大腸肛門専門クリニックの院長のブログです。

電子カルテが入りました!

 

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電子カルテiPad(画面はテスト患者さん用)

今年の春先からずーっと準備していたことが7月からとうとう実現しました。当クリニックに電子カルテがやってきたんです。

当院は開院以来ずっと紙カルテで診療してきましたが、患者さんのカルテも増えてきてその置き場所に困ったり、検査結果や手術記録の保存などに支障をきたしてきたので、数年前から電子カルテの導入を考えていました。

私が東京の肛門科専門病院で勤務していた時にも、メーカーが都心で定期的に開催していた電子カルテの体験会などにも参加して、かなり以前からあれこれ比較検討していました。電子カルテは一旦導入すると簡単には変更できないので、どうしても選定には慎重になります。

そして、今年の長かったゴールデンウィーク中にあれこれ考えて、最終的に電子カルテのメーカーを決定しました。電子カルテには病院内のパソコン内にカルテのデータをすべて保存するタイプと、近年普及してきたクラウド型カルテという、カルテのデータをインターネット上ですべて保存するタイプに分かれます。

当院は今回後者のクラウド型のカルテを採用しました。クラウド型の利点は、病院が地震や水害で損傷を受けてもデータが消えることがないということと、ネットさえあれば院外からでも患者さんのカルテを見ることができるので、当院で手術をされた患者さんから問い合わせの連絡があったときになどに、すぐ情報を確認できるなどの利点があります。また5年ごとに数百万払って電子カルテ専用のパソコンを更新する必要もありません。これも経営的には非常に大きいですね。

今回ゴールデンウィーク明けにメーカーに連絡を取って契約し、その後約2か月かけて院内の設備を準備しました。この準備は、多くの先生はメーカーにお任せして設定や設備の設置をすることが多いのですが、私は今回すべて自分でやりました。何事も節約ですし、自分でやった方が今後何かあったときに自分で対応できるようになれるからです。

とはいうものの、この2か月という間、休日も含めて夜遅くまで一日中病院にいて、ネットの配線をしたり新しいパソコンを設置したりで大変でした・・でもLANの知識などいろいろ勉強にもなりました。

7月1日から運用を開始して、最近はかなりスムーズに使えるようになってきました。一番のお気に入りは、iPadを使って手書きで問診できることです。手書きで問診できれば、パソコンの画面ばかり見て患者さんの顔を見られなくなることも減りますよね。これからどんどん慣れてきたら、患者さんとお話しする時間ももっと増やせられると思います。また一度皆さんもご来院して見てくださいね。それではまた~!

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