おくむら大腸肛門クリニック院長のブログ

岡山市の大腸肛門専門クリニックの院長のブログです。

後輩の先生が開業

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先日川崎医大の後輩の先生が大学病院を退職するとのことで送別会に行ってきました。地元でお父さんの後を継いでご開業されるとのことです。彼の地元は愛媛県のとある島で、島民の方に長年愛されてきた歴史ある病院です。

彼とは川崎医大の勤務時代によく緊急手術を一緒にしていました。彼に夜中に呼び出されて一緒にした手術は、なぜかいつも一筋縄ではいかない難しい症例が多かった印象があります。それでも二人で汗をかきながらコツコツと手術をしましたね。

彼も私と同じ開業医の息子で、いずれは地元に戻って後を継ぐ宿命でしたが、今回いよいよ地元に戻られるとのことです。

私も今年勤務医をやめて開業医の仲間入りをしたわけですが、勤務医と開業医では、やはり医師としての心構えが全然違うと感じています。開業医は自分のやりたい診療を好きにできますが、その代わりすべての責任が自分一人にかかってきます。無理はできませんし、診療器具もどうしても限られてくるので、勤務医時代は普通に自分でできていたような治療を、頭を下げて大きな総合病院にお願いすることも多いです。開業したら職員さんの生活もかかってきますので、経営のことも考えないといけません。正直、「勤務医のほうが気楽だったなぁ」と思うことも良くありますね。でも開業医の先生同士の飲み会に参加すると、皆さん同じようなことで苦労したり悩んだりされていて、「あぁ、やっぱりどこも同じなんだ。」と安心することもあります。

今回地元に戻られるM先生と乾杯しながら、彼も今後自分と同じ苦労もするんだろうな、と密かに思ったりしてます。(笑)

お互い、これからも訪れるであろうたくさんの苦労を乗り越えて、またいつか笑って飲み会しましょう!M先生のますますのご活躍をお祈りします。