おくむら大腸肛門クリニック院長のブログ

岡山市の大腸肛門専門クリニックの院長のブログです。

後輩の先生が開業

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先日川崎医大の後輩の先生が大学病院を退職するとのことで送別会に行ってきました。地元でお父さんの後を継いでご開業されるとのことです。彼の地元は愛媛県のとある島で、島民の方に長年愛されてきた歴史ある病院です。

彼とは川崎医大の勤務時代によく緊急手術を一緒にしていました。彼に夜中に呼び出されて一緒にした手術は、なぜかいつも一筋縄ではいかない難しい症例が多かった印象があります。それでも二人で汗をかきながらコツコツと手術をしましたね。

彼も私と同じ開業医の息子で、いずれは地元に戻って後を継ぐ宿命でしたが、今回いよいよ地元に戻られるとのことです。

私も今年勤務医をやめて開業医の仲間入りをしたわけですが、勤務医と開業医では、やはり医師としての心構えが全然違うと感じています。開業医は自分のやりたい診療を好きにできますが、その代わりすべての責任が自分一人にかかってきます。無理はできませんし、診療器具もどうしても限られてくるので、勤務医時代は普通に自分でできていたような治療を、頭を下げて大きな総合病院にお願いすることも多いです。開業したら職員さんの生活もかかってきますので、経営のことも考えないといけません。正直、「勤務医のほうが気楽だったなぁ」と思うことも良くありますね。でも開業医の先生同士の飲み会に参加すると、皆さん同じようなことで苦労したり悩んだりされていて、「あぁ、やっぱりどこも同じなんだ。」と安心することもあります。

今回地元に戻られるM先生と乾杯しながら、彼も今後自分と同じ苦労もするんだろうな、と密かに思ったりしてます。(笑)

お互い、これからも訪れるであろうたくさんの苦労を乗り越えて、またいつか笑って飲み会しましょう!M先生のますますのご活躍をお祈りします。

岡山市のロボット

川崎病院のロボット顔についてf:id:okumura-clinic:20160917171442j:plain

うちのクリニックは天満屋の駐車場と川崎病院の間にあります。私は保育園のころからここ中山下で生活してたので、西の空を見上げるといつも川崎病院の建物が見えました。で、いつも思ってたのが「川崎病院はロボットみたい」でした。

写真を見るとお判りでしょうが、川崎病院の屋上にはまるでロボットの顔のような建物があります。

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まるでニヤッと笑っているような顔で、私も子供のころはこの顔を見上げては「ニヤッ」と笑ってました。(笑) 顔の中には操縦席とかもありそうですね。狙って作ったわけではないでしょうが、なかなか味のある建物だと思いますよ。

このロボット顔はおそらく川崎病院の裏手と天満屋の駐車場の間からしか見えないので、岡山にこんな愛嬌のある建物があるのって、そんなに知られてないのではないかと思います。誰か試しにナニコレ珍百景に応募しませんか~?(笑)

でも、皆さんご存知でしょうが、この川崎病院は今年の12月から新病院に移転します。川崎の関係者の方に聞いたら、いずれこの建物も取り壊される予定とのことで残念です・・

皆さんもうちの病院の近くに来られたら、ぜひ一度上を見上げて「ニヤッ」としてみてくださいね~。ではまた!

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職員さんのお祝い&歓迎会

スタッフで飲み会しました!

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先日職員さんと飲み会をしました。今回めでたく還暦を迎えられた職員さんお二人のお祝いと、新しく来られた方の歓迎会です。今回のお店は表町商店街の時計台近く、韓国料理店「銀次郎」さんです。

料理はどれも素晴らしくおいしく、食事とお酒がどんどん進みました。中でも絶品だったのはチヂミです。適度にカリカリしてるけどもちもち感もあり、あれは本当に最高でした!お勧めです。

会の途中で今回還暦を迎えた方にクリニックからお祝いの品を渡しました。お二人とも長年当クリニックで働いていただいている看護師さんと炊事担当の方です。病院には医者だけでなく、受付の方、看護師さん、清掃の担当、炊事の担当など、様々な業種の方が働かれてます。どの方もいなくなると困る存在で、毎日の仕事を頑張っていただいてます。入院患者さんから「ここの食事はおいしいです!」とか「この病院は中はとってもきれいですね~」等よく言われます。本当にありがたいことです。いい職員さんはクリニックの宝だと思っています。この後、みんなで2次会に流れ込みました。これからもいいチームワークで頑張りましょう!

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県庁のサイレン

f:id:okumura-clinic:20160825202947j:plain今日も午後5時のサイレンが街中に聞こえてきました。うちのクリニックでもよく聞こえます。岡山市内で生活されている方にはお馴染みですね。毎日お昼の12時と夕方5時に、岡山県庁の屋上に設置されているサイレンから音楽が流されます。夕方の曲はドボルザークの「家路」ですね。

岡山県庁 17時のミュージックサイレン 「家路」 - YouTube

私は小さいころから岡山市内で生活していたので、物心ついた頃から毎日このサイレンを聞いて育ってきました。以前は朝の7時と夜9時にも鳴ってたと思いますが、数キロ先にも聞こえるぐらいのかなりの大音量なので、近くに住んでいる人から苦情でも出たのかいつのころからか昼と夕方だけ鳴るようになってました。調べてみるとこのサイレン、なんと60年前から設置されているそうです。

それが、とうとう8月いっぱいで器械が撤去されるそうです。なんでも、あまりにも器械が古すぎて修理のための部品がもう製造されておらず、今後のメンテナンスが難しいからとのこと。

小学校の頃は、常に放課後は友達と運動場で遊んでいたので、夕方の5時の「家路」のサイレンが鳴ると「もうそろそろ帰る時間だ~」といつも夕焼け空を見上げていたのを思い出します。岡山に住んでる皆さんにもこのサイレンの音楽とともに見た思い出の光景が一つや二つはあるのではないかと思います。「大きなノッポの古時計~」という歌がありますよね。まさに岡山市民にとっては思い出深い「古時計」だったのですが、それがとうとう動かなくなってしまうのはやっぱり寂しいですね。8/31まで残り1週間、あれこれ思い出に浸りながら耳を澄ましたいと思います。

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女性専用外来(ネット予約限定)を始めてます

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7月からインターネットで外来初診の方の予約を取れるシステムを始めました。で、そのシステムを使って、「女性専用外来」も始めてみました。

病院には「女性医師の診察はやってませんか?」と電話でお問い合わせをいただくことがよくあります。やはり女性の方としては医者とはいえ、おしりを診てもらうのは恥ずかしいですよね。でも残念ながら当クリニックには男性医師しかいません。岡山県内にも私が知る限りでは肛門科を専門としている女性医師はおられないと思います。

一般の総合病院では、お尻の診察は主に外科の先生が担当しているところがほとんどですね。岡山県にも女性外科医の方は何人かおられますので、どうしても女性医師がいいということであればそちらで診察してもらうしかないです。(ちなみに私が数年前まで所属していた川崎医科大学消化器外科にも何名か女医さんがいますよ。)でもやっぱり肛門科って特殊で、独特の診療知識・経験が必要とされる科なので、私としてはあまり一般外科で診てもらうのはお勧めしません。おなかの手術はできるけど、痔(特に痔ろう、裂肛)の手術は苦手っていう外科医もたくさんいると思います。

私が女装して診察しても全く意味がないと思いますので(当たり前か)、少しでも女性患者さんの恥ずかしさを減らすために、今回女性の方専用の診察時間を作ってみました。

毎週火曜日の午後3時から午後4時までの診察時間は、女性の患者さんのみの枠なので、少なくとも待合室では男性の方の目を気にすることは少ないと思います。すみませんが、今のところこの枠はインターネットで予約された初診の女性の方限定としています。やっぱり、最初の第一歩が中々踏み出せない方が多いと思いますので・・予約はホームページのトップページにある「24時間ネット受付」のバナーをクリックしてください。 男性の初診の方は、女性専用以外の枠を選択してご予約くださいね。

ちなみに、当クリニックは大腸内視鏡検査や腹痛で来院される方も多いので、外来に座っている患者さん全員がおしりの病気持ちってわけではないですから、その点もご安心を!普段の外来の時間もたくさんの若い女性の方が来院されてますよ。あまり気にせず気軽に受診してください。スタッフ一同、クリニックでお待ちしてます。それではまた~!

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看護師さんの制服が変わりました

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最近、看護師さんの制服が変わりました!写真は、8月初めにおこなったクリニックでの院内研修の時のものです。前列の青色のワンピースを着ている看護師さんは8月1日から新しく当クリニックに加わってくれた新人さんです。とってもフレッシュですよ~!この日は制服が間に合わなかったので、先日まで当院で採用していたワンピースを着てもらってます。先月まではみんなこのタイプの物を着ていました。これはこれで良かったんですが、「ワンピースは少し動きにくいですねぇ」との声が以前からあり、院長の私も元々スクラブ派だったので、今回同じものになりました。色も中々いいですよね。病院内がぐっと明るくなった感じがして、患者さんにも好評です。新しい制服で、全員心機一転、頑張ります!皆さん、これからもよろしくお願いしますね~。

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日本消化器外科学会で発表

徳島弾丸ツアー

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先日午前中の外来が終わって、JRを乗り継いで徳島に行ってきました。目的は日本消化器外科学会で発表するためです。今回は私の前任地、東京山手メディカルセンターで山名哲郎先生にご指導いただいていた便失禁(便漏れ)に対する仙骨神経刺激療法の経験について短期成績を報告しました。
山名先生は日本の便失禁治療の第一人者で昨年はNHKの「ためしてガッテン」に出演されました。
私の午前の外来が押したため、徳島の会場に着いたのが発表の数分前という恐ろしい綱渡りでした…でもなんとか無事に発表できました。発表後ポスターの前で東京の元同僚の先生方と写真を撮りました。私の顔が疲れ切っているのがよく分かります。(笑)私の隣におられるイケメンの方が山名先生です。
仙骨神経刺激療法はペースメーカーのような器械を腰の皮下に埋め込んで神経を刺激して便漏れを防ぐという最新の治療法で、まだ岡山では埋め込み術自体はどこも実施してません。東京の病院で行った方の8割に症状の改善があり、欧米では広く普及している治療法です。日本でも2014年より保険診療として認められてるんですよ。
便漏れで悩まれている方が岡山におられたら、是非一度ご相談くださいね。
学会発表後すぐに岡山にとんぼ返り。翌日も外来があります。徳島滞在時間が二時間にも満たない弾丸ツアーでした…。
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