おくむら大腸肛門クリニック院長のブログ

岡山市の大腸肛門専門クリニックの院長のブログです。

県庁のサイレン

f:id:okumura-clinic:20160825202947j:plain今日も午後5時のサイレンが街中に聞こえてきました。うちのクリニックでもよく聞こえます。岡山市内で生活されている方にはお馴染みですね。毎日お昼の12時と夕方5時に、岡山県庁の屋上に設置されているサイレンから音楽が流されます。夕方の曲はドボルザークの「家路」ですね。

岡山県庁 17時のミュージックサイレン 「家路」 - YouTube

私は小さいころから岡山市内で生活していたので、物心ついた頃から毎日このサイレンを聞いて育ってきました。以前は朝の7時と夜9時にも鳴ってたと思いますが、数キロ先にも聞こえるぐらいのかなりの大音量なので、近くに住んでいる人から苦情でも出たのかいつのころからか昼と夕方だけ鳴るようになってました。調べてみるとこのサイレン、なんと60年前から設置されているそうです。

それが、とうとう8月いっぱいで器械が撤去されるそうです。なんでも、あまりにも器械が古すぎて修理のための部品がもう製造されておらず、今後のメンテナンスが難しいからとのこと。

小学校の頃は、常に放課後は友達と運動場で遊んでいたので、夕方の5時の「家路」のサイレンが鳴ると「もうそろそろ帰る時間だ~」といつも夕焼け空を見上げていたのを思い出します。岡山に住んでる皆さんにもこのサイレンの音楽とともに見た思い出の光景が一つや二つはあるのではないかと思います。「大きなノッポの古時計~」という歌がありますよね。まさに岡山市民にとっては思い出深い「古時計」だったのですが、それがとうとう動かなくなってしまうのはやっぱり寂しいですね。8/31まで残り1週間、あれこれ思い出に浸りながら耳を澄ましたいと思います。

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女性専用外来(ネット予約限定)を始めてます

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7月からインターネットで外来初診の方の予約を取れるシステムを始めました。で、そのシステムを使って、「女性専用外来」も始めてみました。

病院には「女性医師の診察はやってませんか?」と電話でお問い合わせをいただくことがよくあります。やはり女性の方としては医者とはいえ、おしりを診てもらうのは恥ずかしいですよね。でも残念ながら当クリニックには男性医師しかいません。岡山県内にも私が知る限りでは肛門科を専門としている女性医師はおられないと思います。

一般の総合病院では、お尻の診察は主に外科の先生が担当しているところがほとんどですね。岡山県にも女性外科医の方は何人かおられますので、どうしても女性医師がいいということであればそちらで診察してもらうしかないです。(ちなみに私が数年前まで所属していた川崎医科大学消化器外科にも何名か女医さんがいますよ。)でもやっぱり肛門科って特殊で、独特の診療知識・経験が必要とされる科なので、私としてはあまり一般外科で診てもらうのはお勧めしません。おなかの手術はできるけど、痔(特に痔ろう、裂肛)の手術は苦手っていう外科医もたくさんいると思います。

私が女装して診察しても全く意味がないと思いますので(当たり前か)、少しでも女性患者さんの恥ずかしさを減らすために、今回女性の方専用の診察時間を作ってみました。

毎週火曜日の午後3時から午後4時までの診察時間は、女性の患者さんのみの枠なので、少なくとも待合室では男性の方の目を気にすることは少ないと思います。すみませんが、今のところこの枠はインターネットで予約された初診の女性の方限定としています。やっぱり、最初の第一歩が中々踏み出せない方が多いと思いますので・・予約はホームページのトップページにある「24時間ネット受付」のバナーをクリックしてください。 男性の初診の方は、女性専用以外の枠を選択してご予約くださいね。

ちなみに、当クリニックは大腸内視鏡検査や腹痛で来院される方も多いので、外来に座っている患者さん全員がおしりの病気持ちってわけではないですから、その点もご安心を!普段の外来の時間もたくさんの若い女性の方が来院されてますよ。あまり気にせず気軽に受診してください。スタッフ一同、クリニックでお待ちしてます。それではまた~!

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看護師さんの制服が変わりました

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最近、看護師さんの制服が変わりました!写真は、8月初めにおこなったクリニックでの院内研修の時のものです。前列の青色のワンピースを着ている看護師さんは8月1日から新しく当クリニックに加わってくれた新人さんです。とってもフレッシュですよ~!この日は制服が間に合わなかったので、先日まで当院で採用していたワンピースを着てもらってます。先月まではみんなこのタイプの物を着ていました。これはこれで良かったんですが、「ワンピースは少し動きにくいですねぇ」との声が以前からあり、院長の私も元々スクラブ派だったので、今回同じものになりました。色も中々いいですよね。病院内がぐっと明るくなった感じがして、患者さんにも好評です。新しい制服で、全員心機一転、頑張ります!皆さん、これからもよろしくお願いしますね~。

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日本消化器外科学会で発表

徳島弾丸ツアー

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先日午前中の外来が終わって、JRを乗り継いで徳島に行ってきました。目的は日本消化器外科学会で発表するためです。今回は私の前任地、東京山手メディカルセンターで山名哲郎先生にご指導いただいていた便失禁(便漏れ)に対する仙骨神経刺激療法の経験について短期成績を報告しました。
山名先生は日本の便失禁治療の第一人者で昨年はNHKの「ためしてガッテン」に出演されました。
私の午前の外来が押したため、徳島の会場に着いたのが発表の数分前という恐ろしい綱渡りでした…でもなんとか無事に発表できました。発表後ポスターの前で東京の元同僚の先生方と写真を撮りました。私の顔が疲れ切っているのがよく分かります。(笑)私の隣におられるイケメンの方が山名先生です。
仙骨神経刺激療法はペースメーカーのような器械を腰の皮下に埋め込んで神経を刺激して便漏れを防ぐという最新の治療法で、まだ岡山では埋め込み術自体はどこも実施してません。東京の病院で行った方の8割に症状の改善があり、欧米では広く普及している治療法です。日本でも2014年より保険診療として認められてるんですよ。
便漏れで悩まれている方が岡山におられたら、是非一度ご相談くださいね。
学会発表後すぐに岡山にとんぼ返り。翌日も外来があります。徳島滞在時間が二時間にも満たない弾丸ツアーでした…。
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院長セレクトの絵本設置

待合室に絵本を置きました。

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最近、ちょくちょくお子さん連れの患者さんや、お子さんの患者さんが来院されるようになってきたので、待合室の本棚に絵本を置くことにしました。何を買おうかと思いましたが、この際、どうせなら私が子供のころ好きだった絵本を買おうと思って、amazonで購入。完全に私のセレクトです。

一冊目は「ぐるんぱのようちえん」。1965年発行で現在第148刷目(!)子供のころ大好きだった絵本で、下の写真の最後のページが本当に好きでした。象さんの鼻の滑り台って、どっかで実際に体験できないもんですかね~?お金なら払いますよ!(笑)

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有名な絵本のようなので、このブログを見ている方も読まれたことがあるかもしれませんね。

続いて「トッチくんのカレーようび」。こちらは1969年発刊です。私のカレー好きはここが原点でしょう!町中の人みんながカレーを食べる「カレーようび」に八百屋や台所の玉ねぎが転がって逃げ出すという(笑)斬新な設定が魅力的です!

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最後にとっ捕まえた玉ねぎで作った大量のカレーに囲まれたトッチくんを見て「将来絶対これを実現しよう!」と夢見ていたあの頃・・。玉ねぎに情けは無用です。

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最後は「こんとあき」。名作です。この本を読むといつも鳥取砂丘を思い出します。あと、亡くなった私の祖母も。

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待合室でぜひお子さんに読んであげてください。きっと読んでいる方も優しい気持ちになれます。もちろん大人の方もこっそり読んでいただいて結構ですからね~。ではまた!

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東京出張~

学会に行ってきました。

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先週末、土曜日午後の診療終了後、飛行機に飛び乗って東京に行ってきました。日曜日にある学会に出るためです。その名も「内痔核治療法研究会」。外科系の学会には外科学会、消化器外科学会、大腸肛門病学会等大きな学会があり、様々な内容の討論がされていますが、この学会は内痔核(いぼ痔)の治療に限定した、とってもマニアックな会です。なんてったって、もともと狭いお尻の領域の病気の中でも、痔核(いぼ痔)だけ取り上げた学会ですから!(笑)でもこの学会は実はものすごく参考になるんです。肛門疾患の治療はそれぞれの先生が長年の知恵と工夫を行って築き上げた独自のコツを持たれていますが、そのコツを学会発表のスライドや動画などから見ることができるので、今の私の日々の臨床に直接役立つ情報を得ることができる貴重な会なんです。こういうのはお寿司屋の若い職人さんが、親方の握りをちらちら見て技術を盗んで覚えるのと一緒ですね。

私は昔から人の手術を見るのが好きで、よくこうした見学をしていました。その執刀医のちょっとした工夫や哲学などが見えてきて、それを自分の手術の時に試してみたものです。こういう常に新しい情報を得る機会は外科医には大切なものだと思いますね。

久しぶりの東京で、今年1月まで勤務していた東京山手メディカルセンターの懐かしい先生方にもお会いすることができました。外来が毎日あるので、勤務医のころのようには気軽に学会に出られなくなりましたが、これからもなるべく参加したいものです。

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嬉しいことがありました。

お手紙ありがとうございます!

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 先日、例の投書箱に匿名の患者さんからとっても嬉しいお手紙が入ってました。その方は、大腸肛門科という特殊性から「清水の舞台から飛び降りる覚悟で」当院に来院していただいたとのことでしたが、来院時の私たちスタッフ達の対応をとても褒めていただいていた内容でした。もう嬉しくて嬉しくて、勝手ながら職員用のホワイトボードに貼らせていただきましたよ!良かったですかね?でも職員しか見られない場所ですから許してください!(笑)

当院に来ていただいた患者さんからは、よく「ここの病院に受診するのは勇気がいったんだよね~」という声をお聞きします。ご年配の男性の方でもそういわれる方も多いですね。そりゃあ、初めて会う人にいきなりお尻を見せてあれこれ検査されるなんて、考えただけでも恐ろしい話ですよね。私だって自分がそういう立場になったら恥ずかしいです。私たちスタッフにとっては日常の光景であっても、患者さんにとっては一大事なわけですから。でもスタッフにとって日常の慣れた仕事だからと言ってぞんざいな態度をとったり配慮を欠いた対応をするのは医療従事者としては落第だと思います。勇気を振り絞って来院していただいた患者さんに「ここに来てよかった!」と言っていただけるようにしたいといつも思ってます。

そして、もうひとつ、そのお手紙の中に「このブログの更新を楽しみにしています。」とのお言葉もありました。本当にありがとうございます!このブログはあえてコメントも書けないようにしているので、読んでいる方がどのように感じられているのかは全然わからないんですよね。なのでこのようなお言葉はとても励みになります!今のところ専門的な話は全く(笑)書いてませんので、そういう意味ではご病気についての参考にはなってないと思いますが、それでも楽しみにしていただいている方が一人でもいるというのは本当に嬉しい限りです。

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そしてそのお手紙を書いていただいた患者様!ご指摘のパンフレットスタンドを早速設置しましたよ!パンフレットはお好きなだけ何十冊でもお取りいただいて結構ですからね~!(笑)このたびはお手紙本当にありがとうございました。

それではまた~!

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