おくむら大腸肛門クリニック院長のブログ

岡山市の大腸肛門専門クリニックの院長のブログです。

日本消化器外科学会で発表

徳島弾丸ツアー

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先日午前中の外来が終わって、JRを乗り継いで徳島に行ってきました。目的は日本消化器外科学会で発表するためです。今回は私の前任地、東京山手メディカルセンターで山名哲郎先生にご指導いただいていた便失禁(便漏れ)に対する仙骨神経刺激療法の経験について短期成績を報告しました。
山名先生は日本の便失禁治療の第一人者で昨年はNHKの「ためしてガッテン」に出演されました。
私の午前の外来が押したため、徳島の会場に着いたのが発表の数分前という恐ろしい綱渡りでした…でもなんとか無事に発表できました。発表後ポスターの前で東京の元同僚の先生方と写真を撮りました。私の顔が疲れ切っているのがよく分かります。(笑)私の隣におられるイケメンの方が山名先生です。
仙骨神経刺激療法はペースメーカーのような器械を腰の皮下に埋め込んで神経を刺激して便漏れを防ぐという最新の治療法で、まだ岡山では埋め込み術自体はどこも実施してません。東京の病院で行った方の8割に症状の改善があり、欧米では広く普及している治療法です。日本でも2014年より保険診療として認められてるんですよ。
便漏れで悩まれている方が岡山におられたら、是非一度ご相談くださいね。
学会発表後すぐに岡山にとんぼ返り。翌日も外来があります。徳島滞在時間が二時間にも満たない弾丸ツアーでした…。
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院長セレクトの絵本設置

待合室に絵本を置きました。

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最近、ちょくちょくお子さん連れの患者さんや、お子さんの患者さんが来院されるようになってきたので、待合室の本棚に絵本を置くことにしました。何を買おうかと思いましたが、この際、どうせなら私が子供のころ好きだった絵本を買おうと思って、amazonで購入。完全に私のセレクトです。

一冊目は「ぐるんぱのようちえん」。1965年発行で現在第148刷目(!)子供のころ大好きだった絵本で、下の写真の最後のページが本当に好きでした。象さんの鼻の滑り台って、どっかで実際に体験できないもんですかね~?お金なら払いますよ!(笑)

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有名な絵本のようなので、このブログを見ている方も読まれたことがあるかもしれませんね。

続いて「トッチくんのカレーようび」。こちらは1969年発刊です。私のカレー好きはここが原点でしょう!町中の人みんながカレーを食べる「カレーようび」に八百屋や台所の玉ねぎが転がって逃げ出すという(笑)斬新な設定が魅力的です!

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最後にとっ捕まえた玉ねぎで作った大量のカレーに囲まれたトッチくんを見て「将来絶対これを実現しよう!」と夢見ていたあの頃・・。玉ねぎに情けは無用です。

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最後は「こんとあき」。名作です。この本を読むといつも鳥取砂丘を思い出します。あと、亡くなった私の祖母も。

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待合室でぜひお子さんに読んであげてください。きっと読んでいる方も優しい気持ちになれます。もちろん大人の方もこっそり読んでいただいて結構ですからね~。ではまた!

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東京出張~

学会に行ってきました。

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先週末、土曜日午後の診療終了後、飛行機に飛び乗って東京に行ってきました。日曜日にある学会に出るためです。その名も「内痔核治療法研究会」。外科系の学会には外科学会、消化器外科学会、大腸肛門病学会等大きな学会があり、様々な内容の討論がされていますが、この学会は内痔核(いぼ痔)の治療に限定した、とってもマニアックな会です。なんてったって、もともと狭いお尻の領域の病気の中でも、痔核(いぼ痔)だけ取り上げた学会ですから!(笑)でもこの学会は実はものすごく参考になるんです。肛門疾患の治療はそれぞれの先生が長年の知恵と工夫を行って築き上げた独自のコツを持たれていますが、そのコツを学会発表のスライドや動画などから見ることができるので、今の私の日々の臨床に直接役立つ情報を得ることができる貴重な会なんです。こういうのはお寿司屋の若い職人さんが、親方の握りをちらちら見て技術を盗んで覚えるのと一緒ですね。

私は昔から人の手術を見るのが好きで、よくこうした見学をしていました。その執刀医のちょっとした工夫や哲学などが見えてきて、それを自分の手術の時に試してみたものです。こういう常に新しい情報を得る機会は外科医には大切なものだと思いますね。

久しぶりの東京で、今年1月まで勤務していた東京山手メディカルセンターの懐かしい先生方にもお会いすることができました。外来が毎日あるので、勤務医のころのようには気軽に学会に出られなくなりましたが、これからもなるべく参加したいものです。

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嬉しいことがありました。

お手紙ありがとうございます!

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 先日、例の投書箱に匿名の患者さんからとっても嬉しいお手紙が入ってました。その方は、大腸肛門科という特殊性から「清水の舞台から飛び降りる覚悟で」当院に来院していただいたとのことでしたが、来院時の私たちスタッフ達の対応をとても褒めていただいていた内容でした。もう嬉しくて嬉しくて、勝手ながら職員用のホワイトボードに貼らせていただきましたよ!良かったですかね?でも職員しか見られない場所ですから許してください!(笑)

当院に来ていただいた患者さんからは、よく「ここの病院に受診するのは勇気がいったんだよね~」という声をお聞きします。ご年配の男性の方でもそういわれる方も多いですね。そりゃあ、初めて会う人にいきなりお尻を見せてあれこれ検査されるなんて、考えただけでも恐ろしい話ですよね。私だって自分がそういう立場になったら恥ずかしいです。私たちスタッフにとっては日常の光景であっても、患者さんにとっては一大事なわけですから。でもスタッフにとって日常の慣れた仕事だからと言ってぞんざいな態度をとったり配慮を欠いた対応をするのは医療従事者としては落第だと思います。勇気を振り絞って来院していただいた患者さんに「ここに来てよかった!」と言っていただけるようにしたいといつも思ってます。

そして、もうひとつ、そのお手紙の中に「このブログの更新を楽しみにしています。」とのお言葉もありました。本当にありがとうございます!このブログはあえてコメントも書けないようにしているので、読んでいる方がどのように感じられているのかは全然わからないんですよね。なのでこのようなお言葉はとても励みになります!今のところ専門的な話は全く(笑)書いてませんので、そういう意味ではご病気についての参考にはなってないと思いますが、それでも楽しみにしていただいている方が一人でもいるというのは本当に嬉しい限りです。

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そしてそのお手紙を書いていただいた患者様!ご指摘のパンフレットスタンドを早速設置しましたよ!パンフレットはお好きなだけ何十冊でもお取りいただいて結構ですからね~!(笑)このたびはお手紙本当にありがとうございました。

それではまた~!

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ロゴマーク決定までのいきさつ

他のロゴマーク案初公開!

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 上記の当院の新しいロゴマーク、とっても気に入ってます!「おくむらクリニック」の「O」と「C」を組み合わせて、シンプルかつスマートで他にありそうで無いロゴマークだと思います。前にも書きましたが、親戚のウェブデザイナーの方に考えて貰ったんです。ホームページ制作会社の人も大絶賛してくれました。 

でもこのロゴマーク案に落ち着くまではあれこれ考えたんですよ。

最初はいきなりプロに頼むのもお金が勿体ないと思い、自分であれこれ考えてみました。でも芸術的センスが平均以下の私にはさっぱりひらめかず、次に頼ったのが同じ病院に勤務する同僚の先生方でした。

私は今年の1月まで東京の「東京山手メディカルセンター」という、肛門疾患の診療では日本一といってもいい超有名病院で修行させていだだいていました。ある日内視鏡検査の合間に、同僚の先生方に「うちの病院の新しいロゴマークを考えてください!」とお願いしたところ、皆さん暇に任せて色々考えてくれましたね。

まずA案

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肛門疾患専門病院ということで、ロゴマークが肛門・・

そこに「いぼ痔」やら「痔ろう」の絵が (笑)

次に「もうちょっと親近感がわくように、ゆるキャラ的な要素を入れてはどうか」という意見が出ましたね。

そこで出たのがB案

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顔になりましたね・・(笑)

アンパンマンに出てきそうなキャラですが、子供たちは一目散に逃げそうです。(笑)  一応専門家として解説しますと「fissure」というのは切れ痔のことで、「コンジ」はコンジローマ、「血栓」は血栓性外痔核のことを指します。(笑)

考えた先生方は自分たちで大受けして、その場のロゴマーク検討会はあえなく終了しました。まあ、同僚の皆さんにも楽しんでいただけたんで良かったです。

その後、私は速攻で親戚の方にデザインをお願いしました。(笑)というわけで、その後今のロゴマークが生まれてくれました。めでたし、めでたし。

 

今回のブログはロゴマーク決定までの裏話でした。普段真面目そうなドクターたちも結構おバカなこともやってんですよ~。それではまた~!

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雨中の激闘!

ファジアーノ岡山VS松本山雅

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日曜はファジアーノ岡山松本山雅の試合を見に行きました。実はうちの病院はファジのスポンサーになってます。スポンサー一覧の看板にも一応病院名が載ってるんですよ。
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昨日は試合前から大雨が降ってたので、現地観戦もどうしようかと思ってましたが、3位の岡山対2位松本の上位対決の大一番なので行ってきました。晴れたらゲート9.5付近で応援するんですが、最近は私も軟弱になってきたので雨の日はもっぱらメイン側で応援です。でもたまにメイン側に来てみると、試合前に毎回立ち上がってみんなの前で大声で応援をリードする名物おじさんがいたりして、皆さん盛り上がってます。メイン側はサポーターの拍手がスタンドの屋根に共鳴してすごく迫力を感じますね。

試合は期待通りの好ゲームで、大いにサッカーを楽しめました。結果は岡山が2-1で勝利!現在2位に浮上です。今年のファジのサッカーは得点力があって見ていて本当に面白いです。私が観戦に着ていくレプリカユニは矢島選手のなんですが、最近は赤嶺選手もお気に入りです。あんなにポストプレーの上手な選手は今までファジにはいなかったですね。今年の躍進の大きな原動力になっていると思います。
このまま主力メンバーが大きなケガなくシーズンを続けられると、今秋にはひょっとしたらひょっとするかもしれませんね。岡山がJ1に上がるかもしれないという貴重な過程を見逃さないよう、皆さんも今年はぜひスタジアムに足を運ばれることをお勧めしますよ。
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川崎医大の仲間たち

飲み会がありました

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先日、私が二年前まで勤務していた川崎医大消化器外科の仲間たちと飲み会がありました。川大時代は手術に明け暮れた7年間で、日曜日に緊急手術を立て続けに3件やったような日もありました。あの頃は忙しすぎて「こんな生活、いつまで続けられるのかなぁ」とも思っていましたが、今思い返せば自分が精神的にも技術的にも大きく飛躍できた日々で、なんだかあの頃が無性に懐かしくなります。ひたすら患者さんの命を救うために戦った川大時代の同僚は、今でも大切な「戦友」ですね。これからもずっと一生、彼らと楽しく飲める機会があったらいいなと思います。
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